遊色軒作 元禄五年刊
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半紙本。本の大きさ二二・五×一五・九糎。
元と思われる金茶色表紙(疲れ有)に元題簽「嶋原/吉原/(新)町 諸わけ姥さく(ら) (擦れのため巻数不明)」付。
序文二丁、目録二丁半、次の半丁に刊行年月・広告「元禄五陽春日/跡より/好色小手巻令板行/是則女若両道諸和気店おろし/にて御座候/東都之愚民 遊色軒」有。内題はないが序の最終行に「姥桜」の文字有。
挿絵は見開き十面、片面二図。本書には「姥桜」の二字と広告を削り、年月を「寛延二己巳とし初春」と改め、巻四第六丁オの「菱川」を「西川」に改刻し、挿絵にも手を加えた美濃判の改題覆刻本『傾城千尋の底』が知られる。
本文少虫食補修有。「アカキ」「よこ山」「重」(横山重)の朱印有。合本とはいえ元の表紙・題簽を有する本は極稀。
吉田幸一蔵本が『古典文庫』に覆刻されているが、本書と比するに改題本との混同など疑問点が多く精査・再考が俟たれる。
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