レッジョ刊、1582年 初版
Scaruffi, Gasparo – L’alitinonfo.
4,180,000円
Per fare ragione, et concordanza d’oro, e d’argento; che servirà in universale; tanto per provedere
à gli infiniti abusi del tosare, et guastare monete; quanto per regolare ogni sorte di pagamenti, et
ridurre anco tutto il mondo ad una sola moneta.
Reggio, Hercoliano Bartoli, 1582
G. スカルッフィは1519年レッジョ・エミリア生まれの経済学者である。
主著であるAlitinonfo(ギリシャ語由来で“真の光”)は1582年に出生地であるレッジョ・エミリアで出版された。
ブスケー著「イタリア経済学抄史」(橋本比登志訳)によると
第1-スカルッフィは貨幣機能のうちの2機能、つまり交換手段と価値の一般的尺度とを明瞭に説明している。
第2-スカルッフィは、全ヨーロッパをただ1つの都市、あるいはただ1つの君主国とみなし、すれに「世界造幣局」を設ける、つまりヨーロッパ中での鋳造規則をすべての点について同一にするというふうに考えて、当時の文明世界における貨幣の統一化を提案している。
第3-スカルッフィのいうところによると、各鋳貨にはその量目、その純度、および貴金属については量目1単位中に鋳込まれている貴金属の量、の表示がなけらばならない。
第4-スカルッフィは、彼が特にほめちぎている1対12という割合での複本位制を称賛している。
本書は1582年出版の初版本である。
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