書店名 | 株式会社 八木書店(やぎしょてん) |
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取扱ジャンル | 国文学、国語学、古典籍、近代自筆物 |
住所 | 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-1 |
営業時間 | 10.00am-6.30pm |
定休日 | 日・祝祭日 |
TEL | 03-3291-8221 |
FAX | 03-3291-8223 |
ホームページ | http://www.books-yagi.co.jp/antiq/ |
kosyo@books-yagi.co.jp | |
メッセージ | 日本文学全般は当店へ |
最寄り駅 | JR御茶ノ水駅徒歩10分、地下鉄神保町駅徒歩5分 |
古物商許可番号 | 東京都公安委員会許可 第301029600799号 |
毎年2冊の目録を出すことを常としております。ひとつは「国語国文特輯」で、上代から現代までの国文学と国語学の研究書を15,000点ほど収録しております。店舗内の書架としては1階から2階部分に相当し、一般的な意味での古書目録に相当します。もうひとつは「近代名家自筆物特輯」で、近代文人の草稿・書簡・葉書・書幅・色紙・短冊等の自筆物を写真入りで紹介しております。3階での展示即売会は不定期ですが、前回(H17.7)の「近代名家短冊展」では皆様に御好評いただきました。
次回は「東京名物神田古本まつり」(H17.10)にあわせて、書幅・色紙などを主に開催する予定です。また在庫状況に関しましては、当店ホームページに逐次掲載しておりますので、お気軽に御覧下さいませ。
当店は一誠堂書店に勤務していた八木敏夫が、昭和9年に独立開業した日本古書通信社及び六甲書房を前身としております。日本古書通信社では雑誌「日本古書通信」を発行し、六甲書房では古書売買、特価書籍買卸並びに出版事業を行っておりました。けれども昭和19年3月、八木敏夫が応召され、同年12月「日本古書通信」休刊、六甲書房も休業に追い込まれます。
戦争が終わった昭和21年6月、八木敏夫が復員し、8月より上野松坂屋古書部として再出発いたしました。当時の日本は物資不足で、有名デパートでも商品が足りず、古書売場を新設する動きがあったようです。続いて銀座、名古屋、静岡の松坂屋にも関わりましたが、次第に他の商品が揃うようになってきて、昭和28年には閉鎖されます。古書販売は昭和36年、現在の住所に古書部が開設されるまで、一時休業となりました。
一方で昭和22年6月より「日本古書通信」も復刊され、昭和24年には特価書籍買卸業務も再開します。昭和28年、社名を現在の「株式会社八木書店」と改称したことを機会に、新刊取次業務を始め、現在の当店の柱である新刊、特価、古書、出版の四部門が出そろうこととなります。
いろいろと商売の枠を広げてきた当店ですが、その根幹は古書の街、神保町にあると考えております。今も古書部は神保町の靖国通り沿いで、国文学と国語学の専門店として営業を続けております。時折お客様に、なぜ文学にこだわるのかとのご質問を受けますが、今となってはどのような経緯で国文学に専門化していったのか、詳しい資料は残っておりません。しかし創業者である八木敏夫が、反町茂雄さんの勉強会で近代作家に関するレポートを書いていたという記録がありますので、その辺りに由来するのではないでしょうか。
文科系離れが騒がれる昨今です。活字離れ、というより紙離れが進んでいくのは時代の潮流なのかもしれませんが、神保町はまだまだ活気を持っております。その一角で国文学なら八木書店と、お客様に喜んでいただけますよう、これからも品揃えを充実させ、日々の営業に励みたいと考える所存です。