天牛書店天神橋店

創業・来歴

天牛書店の歴史は、明治40年(1907)に創業者天牛新一郎が大阪市南区二つ井戸で開いた露天の古本屋に始まります。
「浪花に天牛あり」と言われた程の膨大な在庫を求める多くの人々の活気で絶え間なく賑わい続ける店舗には、 若き日の折口信夫、武田麟太郎、長谷川幸延、藤沢桓夫らの諸氏が親しみをこめて「われらが古本大学」と呼んで通いつめ、また当時の常連客であった作家織田作之助は出世作「夫婦善哉」の結びに「天牛書店」を登場させるなど、新一郎の人柄も相まって文学青年の格好のたまり場として愛されました。
孫である現店主天牛髙志は、昭和54年にまだほとんど商店がなかった心斎橋のアメリカ村にて大型店舗を開いたことにはじまり、江坂に本店を移してから、インターネット販売への早い着手を始め、2000年には大阪を代表する商店街である天神橋筋商店街に、天神橋支店をオープンいたしました。
これからも創業者天牛新一郎の本を愛する心を大事にし、「親切・丁寧」をモットーに「古本誠実売買」を目指して参ります。
知性と感性を提供する空間を創り、一人でも多くのお客様に古書を楽しんでいただけるよう、末永くこの姿勢を守って行きたいと存じます。